Marketing Science Notes

日々勉強したこと。博士課程奮闘中

iOSアプリ-パニックログをリリースしました!

ここ最近アプリ開発の取り組んでおり、この度初めてiOSアプリをリリースできました!

どういうアプリ?

アプリ名は「パニックログ」というものでして、パニック発作や不安感をリアルタイムで記録しながら、統計分析で自分の成長を可視化するアプリです。

不安発作を記録しよう - パニックログ

不安発作を記録しよう - パニックログ

  • Koya Ohashi
  • ヘルスケア/フィットネス
  • 無料
apps.apple.com

私自身、大学院生の頃に不安障害を発症して以来、10年近くにわたりパニック発作や予期不安に悩まされてきました。これまで何度発作に苦しんできたかは数えきれませんが、ある日ふと、こんなことを思ったのです。

少なく見積もっても、これまでに100回以上は発作を経験してきたけれど、気絶したり、救急搬送されたり、周囲の人に見捨てられたりといった“最悪の事態”に一度たりとも陥ったことはない。 統計的に考えれば、発作が起きても実際には恐れる必要はないのでは?

いかにも統計学専攻らしい発想かもしれませんが、この気づきが私を救ってくれました。そして、そのとき「自分の成長を正しく実感し、小さな自信を積み重ねることができる。そんなアプリがあったらいいな」と思い至ったのです。

世の中には、自分のメンタルの状態を記録できるアプリはたくさんあります。しかし、不安障害に特化し、かつ発作の“開始”と“終了”をリアルタイムで記録できるアプリは見当たりませんでした。 「自分自身が最大のユーザーになる」ことを前提に、このアプリの開発をスタートしました。

どのように開発?

私はエンジニアリングの経験はほとんどありません。今回の開発は、以下の記事を参考に生成AIをフル活用しながら進めました。

note.com

合計で1万円弱の課金を重ねた末に、なんとか“それっぽく動くもの”が形になりました。Swiftなんて触ったこともなかった自分が、たった2週間ほどでアプリをリリースできるなんて、本当に驚きです。

アプリ開発の過程では、ついでに生成AIについても学ぶことができて、一石二鳥の経験となりました。

今後の展望

まだまだ追加したい機能は山ほどあります。特に統計分析のパートは、私自身のエンジニアリング力の限界から泣く泣く断念した部分も多く、今後のアップデートで改善していくのがとても楽しみです。

そして、よりクリティカルな論点が「マネタイズ」です。

……実は、これまでマネタイズのことはまったく考えず、勢いだけで開発を進めてきました笑。

今後については、フリーミアム型にして高度な統計分析機能を有料化するのか、邪魔にならない範囲で広告を入れるのか、あるいは不安症に悩む人たちのコミュニティ運営に力を入れるのか――いくつかの選択肢が頭に浮かんでいます。

いずれにしても、自分自身が「もっと使いたくなるアプリ」を目指して、これからもじっくり育てていきたいと思っています。